いまクリエイターにとって、切っても切れないものといえばネット環境。
仕事に直結する重要な要素の一つです。
ただ、光にケーブルテレビ、ポケットWi-FiにWiMAXなどなど…いろんなものがありすぎます。
また、どれをとっても決して「安い」とはいえないのが現状。
いま最適な環境をチョイスできていますか?
検索をかければ膨大な情報に圧倒され、なかなか思うように”見直し”が進まない方も多いのではないでしょうか。いくつかの記事に分けて、自称ケータイ好きな私がなるべくシンプルに一刀両断していければと思います。
今回選んだのはこちら。
格安SIMの付き合い方#クリエイター編
ほんの少し前までは私のような一部の”ケータイ好き”くらいしか使っていなかった格安SIM。
テレビで取り上げられたりCMを打ったり、また一部では実店舗を構えてすっかり広く一般に知られるようになりました。「格安」というなんとも魅力的な言葉が躍っていますが、果たして実際のところはどうなのか。
主に「クリエイター」という職種においてどうなのか、経験談から記事にします。
格安SIMはメイン回線にはなり得ない。
なぜ?
遅いから。
以上。
これがクリエイターが格安SIMを使ってはいけないたった一つの理由(原則)です。
冒頭にも書きましたが、クリエイターとネットは今や切っても切れない関係です。例えば魚と水みたいなものです。水から上げてしまうと魚も生きていけないように、クリエイターから快適なネット環境がなくなると死活問題です。
格安SIMの問題点
格安SIMと呼ばれるものの大半はドコモの電波を使っています。よく「ドコモとエリアは同じ」などの宣伝文句は目にしますが、これ自体は間違っていないしその通りです。
ただ、厳密には「ドコモとエリアは同じ。但し快適度は別問題。」となります。
たとえアンテナマークはバリ3(死語?)でもネットの速さは全く別問題なのです。
格安SIMが格安である理由
安いには理由があります。格安SIMが安い理由はズバリ「シェア」する人数が違うから。
例えば、ドコモやau、SoftaBankなど大手なら10人でシェアする枠を100人とかでシェアするのが格安SIMです。(もちろん、このシェアする人数の数値は公表されてませんし常に変動します。)
もちろん常時一気に100人が通信するわけではないので夜中など人の少ない時間なら大手並みの快適さを体感する事も可能ですが、逆に人の多い時間帯、通勤時間帯やお昼休みなどには「回線障害か!?」とびっくりするくらい遅くなる時があります。動画なんてもっての外。文字だけのページを見るにも待たされることもしばしばあります。
クリエイターが格安SIMを使ってはいけない理由
と、いうわけです。快適な時とそうでない時が不安定な格安SIM。もちろん業者も「なるべく」快適になるようにシェアする”交通整理”のテクニックを磨いたり、シェアする人数が減るよう枠を増強したり対策をしていますが、大手と同じ快適さを求めるのには無理があります。
「人数」の問題なので、空くのを待てば済む話ではありますが、常にネットにつながることが必須…となると厳しい。のです。
クリエイター的 格安SIMとの付き合い方
速度の不安定さはありつつも、5GB前後のプランが1,500円前後という安さは魅力。
また、固定費圧縮というのもフリーランスにとっては常に頭をもたげる課題です。この「固定費」という面でみると、携帯業界では常識となっている「縛り」がほぼ存在しない格安SIMはいつでも解約できる・乗り換えできるいう点も精神的には安定感になります。(データ専用プランに限る)
クリエイターが格安SIMと付き合うなら「サブ」としての利用になるかと思います。
例えば…
自宅や職場→光やCATV(固定回線)
打ち合わせやプレゼンなど「勝負時」→大手の回線(容量は少な目)
外での普段使い→格安SIMやWi-Fiスポット
こうしてうまく使い分け(ベストミックス?)ができると快適さとコストがうまく両立できると思います。